人工知能学会 倫理委員会、日本ソフトウェア科学会 機械学習工学研究会と電子情報通信学会 情報論的学習理論と機械学習研究会は「機械学習と公平性に関する声明」を公開し、関連するシンポジウムを開催します。

機械学習と公平性に関する声明

私たち、機械学習の技術及び応用を研究している研究者コミュニティ(人工知能学会 倫理委員会、日本ソフトウェア科学会 機械学習工学研究会、電子情報通信学会 情報論的学習理論と機械学習研究会)は、機械学習の利用が公平性に与える影響を重く捉え、私たちがこの問題にどのように対処していくべきかをここで社会一般の皆様と共有したいと考えます。

重要なのは次の 2 点です;
(1) 機械学習は道具にすぎず人間の意思決定を補助するものであること
(2) 私たちは、公平性に寄与できる機械学習を研究し、社会に貢献できるよう取り組んでいること

声明の全文は、こちらからご覧になれます。PDFはこちらからご覧になれます。

シンポジウム概要

機械学習と公平性に関するシンポジウムを開催します。

日時: 2020年1月9日(木) 18:00-20:30 (受付は17:30から)
場所: 一橋大学 一橋講堂 ( 東京都千代田区一ツ橋 2-1-2 学術総合センター内)
登録: 参加登録は必要ありません。参加費は無料です。直接会場にお越しください。

プログラム

​18:00-18:20 オープニングおよび声明に関して
18:20-18:50 神嶌 敏弘 氏「機械学習と公平性」
18:50-19:10 佐倉 統 氏 「社会の中の技術を考えるために」
19:10-19:30 江間 有沙 氏「AI公平性に対する研究者コミュニティの社会的責任」
19:30-19:40 休憩
19:40-20:30 パネルディスカッションと質疑応答
司会:中川 裕志 氏
パネリスト:神嶌 敏弘 氏、佐倉 統 氏、江間 有沙 氏

※ プログラムは予告なく変更する可能性があります

登壇者/司会者プロフィール

神嶌 敏弘 氏

1968年生。1992年京都大学工学部情報工学科卒業。1994年同大学院工学研究科情報工学専攻修士課程修了。2001年博士(情報学)。1994年電子技術総合研究所入所。2001年電子技術総合研究所は産業技術総合研究所へ再編。2003、2008、2011、2014年人工知能学会全国大会優秀、2014年電子情報通信学会IBISML研究会賞、2009年人工知能学会功労賞。推薦システム、データマイニング、機械学習に関する研究に従事。AAAI、ACM、電子情報通信学会、人工知能学会 会員。

佐倉 統 氏

1960年東京生れ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。三菱化成生命科学研究所,横浜国立大学経営学部,フライブルク大学情報社会研究所を経て、現在、東京大学大学院情報学環教授。理化学研究所革新知能統合研究センター・チームリーダー。専攻は進化生物学だが、最近は科学技術と社会の関係についての研究考察がおもな領域。長い長い人類進化の観点から人間の科学技術を定位するのが根本の興味である。

江間 有沙 氏

2012年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。東京大学未来ビジョン研究センター特任講師、国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員、人工知能学会倫理委員会副委員長、日本ディープラーニング協会理事/公共政策委員会委員長。人工知能の倫理やガバナンスについてを研究テーマとしている。著書に『AI社会の歩き方-人工知能とどう付き合うか』(化学同人)など。専門は科学技術社会論(STS)。

中川 裕志 氏
1975年東京大学工学部卒業、1980年東京大学大学院工学系研究科修了(工学博士)。1980年-1999年横浜国立大学工学部、1999年-2018年東京大学情報基盤センター教授。2018年から理化学研究所・革新知能統合研究センターPI。東京大学名誉教授。人工知能等の研究に従事。著書「裏側から視るAI-脅威、歴史、倫理ー」(近代科学社刊)にて機械学習と公平性についての議論も行っている。

共催

  • 人工知能学会 倫理委員会
  • 日本ソフトウェア科学会 機械学習工学研究会
  • 電子情報通信学会 情報論的学習理論と機械学習研究会

後援・協賛(五十音順)

  • IEEE Computer Society Tokyo/Japan Joint Chapter, Kansai Chapter, Fukuoka Chapter
  • IEEE Global Initiative on Ethics of Autonomous and Intelligent Systems
  • The Future Society
  • 一般社団法人 AIビジネス推進コンソーシアム
  • 一般社団法人 日本ディープラーニング協会
  • 一般社団法人データサイエンティスト協会
  • 一般財団法人 情報法制研究所
  • 応用哲学会
  • 科学技術社会論学会
  • 科学基礎論学会
  • 国立研究開発法人 産業総合研究所 人工知能研究センター
  • 国立研究開発法人 情報通信研究機構 知能科学融合研究開発推進センター
  • 国立研究開発法人 理化学研究所 革新知能統合研究センター
  • 情報処理学会
  • 情報法制学会
  • 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所
  • 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所
  • 特定非営利活動法人 横断型基幹科学技術研究団体連合
  • 日本社会心理学会
  • 日本統計学会
  • 法と経済学会

コメント・質問の受付と参考資料

質問フォーム

2020年1月9日のシンポジウムに向けて、機械学習と公平性に関するコメントや質問を受け付けます。寄せられたコメントや質問に関して、できるだけシンポジウムで言及し、対話を深めるための第一歩としていきたいと考えています。

「機械学習と公平性に関する質問フォーム」から皆様のご意見やコメントをお寄せください。

参考資料

シンポジウム登壇者である神嶌 敏弘氏が執筆者の一人として、機械学習とデータマイニングにおける公平性の解説を書かれています。本論文を2019年12月10日より無料公開しています。

人工知能 Vol.34 No.2(2019年3月号)
特集「道徳判断の自動化をめぐる問題:規範の選択と協力の進化」
「機械学習・データマイニングにおける公平性」

こちらから論文をダウンロードできます。また正誤表はこちらを参照してください。

問い合わせ先(メディア取材専用)

丸山: hm2@preferred.jp